”そうだ!” ”やってみよう!”

少年少女発明クラブ指導員の「つぶやき」

「君たちは偉大だ」百瀬 昭次

 

 本棚に 百瀬 昭次著「君たちは偉大だ」すばらしい自己に目覚める(偕成社)という本が置いてあった。

 子どもが夏休みに感想文を書くために読んだいた本だそうです。
 装丁は中学生の本という感じですが、読み始めたら止まらなくなり一晩かけて読んでしまいました。
 この本は、人間として知っておかなければならない基本的な事柄をまとめたものです子どもたちが(私たちが)一番求めている『人間としていかに生きるか』『人生の目的は何か』『自分の存在価値はどこにあるか』『夢はどうしたら実現できるか』など人間学の基本が満載されています。
 競争とはなにかということが明解に書かれています。

 みなさんは、競争といえば、他人との競争しかないように教えられてきたかも知れません。
ところが、それはまちがっているといわなければなりません。
では、競争することは全くよくないことかというと、そうではないのです。
実はみなさんに必要な、ただ一つの競争があるのです。それは、「人に勝つより己に勝て」ということです。これは、柔道で有名な嘉納治五郎先生の言葉です。
わたしたち人間にほんとうに必要な競争とは、「自分自身との競争である」ということを教えているのです。
 前に述べたように、人間は生まれつき自分自身の中に、無限に近い能力を持っていて、それをいかに多
く引きだし、活用できるかが重要なわけですが、それをさまたげるものがたくさんあります。その妨害するすべてのものに打ち勝つことが大事なのです。その競争だけが創造的な真の競争であり、他の一切の競争はすべて無意味であるということです。
「 自分の立っている足もとを深く掘れ、そうすれば泉が湧き出る」と、古い言葉にもあるように、人間は自分自身の競争にうち勝ちさえすれば、より多くの能力を発揮することができるように最初からできているのです。(本より抜粋)

この本は

 なぜか、教育関係の権威者からは疎んじられ、夏休みなどに宿題として読む選良書からは意図的に外されているようです。また教育委員会が購読禁止を指導しているという話もあるそうです。
みなさんも読んでみては・・
でも偕成社って不思議な会社ですよね。


太田 堯著「生命のきずな」も児童書ですが読み応えのある本です