”そうだ!” ”やってみよう!”

少年少女発明クラブ指導員の「つぶやき」

活動が再開

発明クラブの活動が2年半ぶりに再開。

子どもたちとふれって元気がもらえた。

非常勤で行っている大学での講義も今年度から対面で。

長い時間立ってられない。

コロナ禍でスポーツクラブでのリハビリを中断していた。

そのツケがまわってきたのかな。

またリハビリを再開しよう。

 

子どもの時代は 大人になるための準備段階ではない !

子どもの時代は 大人になるための準備段階ではない !

]教育という言葉をどうとらえるか 。
私たちが今持っている「教育」のイメージは、押し付け、教え込むという感じがある。
でも、教育(EDUCATION)の語源(EDUCE)という言葉の本来の意味は、「教え込む」ということではなく、
「引き出す」ことです。
その人の「個性・能力・可能性・勇気」を引き出すことこそ教育です。

教育は
親の「こうなって欲しい」を押しつけるものではありません。
そして「大人になるための準備段階(期間)ではありません」
そもそも「大人」、「こども」を区別するのがおかしなこと。
法的には区別はありますが、人間としての区別はありません。
みんな ホモ サピエンス リンネです。
それに便宜上「名前」をつけ個体を区別するためにつけたものです。

「区別」することは必要です。
でも親たちにあるいは教師、社会によって、
その区別が子どもの心に「差別」という意識を植え込むのです。

 

失敗の中から

大学院生に講義をしてきました。

最新の情報ではなく、遺伝子操作の黎明期の話。

今の実験はキットになっていて、添付書類の通り実施すれば結果が出る。

結果が出ないキットがおかしいと。。。

キットの試薬でどんなことが起こっているかイメージできない。

それで僕がキットのない頃に行った実験ノートをもとに、

試薬を調整して実験をしていた頃のはなしを2時間。

どのような反応を期待して試薬の調整したか。

一つの試薬を調整するために行った失敗例など。

最後に実験ノートの大切さを。

成功した例だけをノートに記することはしないように。

失敗の中にヒントが潜んでいる。

 

発明クラブの活動も同じ。

失敗の中から多くのことを学ぶ。

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発明クラブの活動では「私語を禁止」しない。

 クラブの活動ではでは子どもによく質問をします。思考力を鍛えるためには会話が大事だからです。大人が常識と思っていることを、子どもはまだ知らない。子どもは自分の持っている「知識」で考えて発言します。それに返す指導員との「やりとり」が大事だです。会話する過程で考えながら、思考力を高めていきます。知識を出力するだけでなく、そこに創造性が加ってきます。

 

 学校で授業中話す機会が少ないから、話す技術が身につかない。それで議論が生まれない。討論ができない。問題提起ができない。指摘されても反論ができない。

 

 クラブの活動では「私語禁止」を禁止にしません。作業さえしていればいくらしゃべってもいい。すすもちろん活動に関係ない私語は禁止です。

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「君たちは偉大だ」百瀬 昭次

 

 本棚に 百瀬 昭次著「君たちは偉大だ」すばらしい自己に目覚める(偕成社)という本が置いてあった。

 子どもが夏休みに感想文を書くために読んだいた本だそうです。
 装丁は中学生の本という感じですが、読み始めたら止まらなくなり一晩かけて読んでしまいました。
 この本は、人間として知っておかなければならない基本的な事柄をまとめたものです子どもたちが(私たちが)一番求めている『人間としていかに生きるか』『人生の目的は何か』『自分の存在価値はどこにあるか』『夢はどうしたら実現できるか』など人間学の基本が満載されています。
 競争とはなにかということが明解に書かれています。

 みなさんは、競争といえば、他人との競争しかないように教えられてきたかも知れません。
ところが、それはまちがっているといわなければなりません。
では、競争することは全くよくないことかというと、そうではないのです。
実はみなさんに必要な、ただ一つの競争があるのです。それは、「人に勝つより己に勝て」ということです。これは、柔道で有名な嘉納治五郎先生の言葉です。
わたしたち人間にほんとうに必要な競争とは、「自分自身との競争である」ということを教えているのです。
 前に述べたように、人間は生まれつき自分自身の中に、無限に近い能力を持っていて、それをいかに多
く引きだし、活用できるかが重要なわけですが、それをさまたげるものがたくさんあります。その妨害するすべてのものに打ち勝つことが大事なのです。その競争だけが創造的な真の競争であり、他の一切の競争はすべて無意味であるということです。
「 自分の立っている足もとを深く掘れ、そうすれば泉が湧き出る」と、古い言葉にもあるように、人間は自分自身の競争にうち勝ちさえすれば、より多くの能力を発揮することができるように最初からできているのです。(本より抜粋)

この本は

 なぜか、教育関係の権威者からは疎んじられ、夏休みなどに宿題として読む選良書からは意図的に外されているようです。また教育委員会が購読禁止を指導しているという話もあるそうです。
みなさんも読んでみては・・
でも偕成社って不思議な会社ですよね。


太田 堯著「生命のきずな」も児童書ですが読み応えのある本です

イライラは欠食から

朝から「イライラ」している子がクラブにいる。朝食を食べてきたのと聞くと食べてないと。大学で脳科学の研究をしていた。その経験から考えてみた。

 脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端から神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えています。

 その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします(神経過敏)。 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

神経伝達物質の材料となるのはアミノ酸
物質を作り出エネルギー源はブドウ糖
神経伝達物質を放出するときに働くのはカルシウム。

神経伝達物質を脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要なのビタミンB12(シアノコバラミン)が必要です。

食事にというのはお腹を満たすというだけではなく
これらの物質を補給し
集中力ややる気が高めます。

脳力と能力

子どもにはできるだけたくさん遊ばせてあげてください。
遊ぶことによって賢くなります。

脳の基礎は5歳までに完成し、その基礎に個性が出てくるのです。

学校教育は考える事よりも問題を解くことが優先されます。
公式を教えて、考え方をパターン化させ、難しい問題でも解けるようになるのです。
難しい問題が解けると成績も上がり、成績が上がると、自分は賢いのだと勘違いしてしまいます。
成績のよさと頭の良さはまったく別問題です。

学校の勉強とはこのような訓練の連続です。
このような訓練を続けて賢くなりません。
このような訓練を小学校一年生からいったい何年続けるのでしょうか。

5歳から18歳までは基礎の出来上がった脳に、学校の勉強だけしかしないのはどうでしょうか。
遊ばなければいけない時期に、宿題に一日の大半を使ったり、遊ぶことをせずにテスト勉強に打ち込んだり、これではよく遊べません。

遊びの中では、常にパターンが変化します。
そのパターンの変化についていける力が「脳力」です。

脳の発達する時期にパターン化した問題を解く「能力」ではなく、
生きていくために必要な「脳力」をつけましょう。能力と